TEL (052)682-0878
ふりがなをつける第57回を迎えた名古屋市障害者作品展示会。今回も360点もの出品がありました。応募作を全て展示する公募展としては、全国的に見ても大規模で長い歴史を誇る名古屋市の作品展ですが、出品作のレベルが年々上がっており、また障害のある人の創作活動への支援や理解の深まりを感じられる、内容的に充実した展示会でした。ギャラリートークにはアールブリュット作品の収集で知られる滋賀県立美術館の保坂健二朗館長をお招きし、こちらも盛況となりました。
そして最終日、コロナが落ち着き久しぶりに通常開催した授賞式はにぎわいを取り戻し、たくさんの笑顔にお目にかかることができました。
「バーチャル作品展」は、平成30年度にスタートした取り組みで、5年目となります。今回も作品展に出品された方のうち、公開に同意いただいた方の作品を、展示した状態でパノラマ撮影して公開しました。マウスなどで操作すると、まるで会場を歩くように作品を見て回ることができ、会場の雰囲気もそのまま味わうことができます。また作品を1点ずつ撮影し、目録から見にいけるギャラリー機能も設けてあります。これにより、好みの作品を高画質でじっくり鑑賞することができます。
インターネット環境さえあれば、誰でも、いつでも、どこからでも見ることのできるバリアフリーの展覧会は、幸いにも多くの方のご理解とご協力を得て、出品数の95%というたくさんの公開同意をいただきました。コロナの影響で会場を訪れることができなかった人もまだ多く、バーチャル作品展には引き続き高い期待が寄せられています。文化芸術活動を通じて障害のある人の社会参加を推進し、たくさんの方に関心をもっていただけるよう、今後も取り組みを続けます。
今年度より、名古屋市博物館が大規模な改修工事に入る関係で、名古屋市障害者作品展は、会場を市民ギャラリー矢田に移して開催します。新しい会場でまた多くの方々にお会いできることを楽しみにしております。
社会福祉法人 名古屋市身体障害者福祉連合会