第54回名古屋市障害者作品展示会が開会しました

  1.   >  
  2.   >  第54回名古屋市障害者作品展示会が開会しました

第54回名古屋市障害者作品展示会が開会しました

2020年2月5日 事務局

 朝から綺麗な青空が広がった立春の4日(火)、名古屋市障害者作品展示会がいよいよスタートしました。9時半の開館から、次々お客様が入ってこられるなか、まだ受賞を知らずに会場を訪れたのは、工芸の部で切絵の作品を出品された片山直樹さん(緑区身障協会・60歳)です。就労継続A型の作業所に向かう途中、博物館に立ち寄ってくださったのです。
 絵画の部屋からひとつひとつゆっくり鑑賞し、最後にご自分の作品をたしかめに行きました。そしてこの笑顔。
 中途障害の片山さんは、何年も作品展に参加してくださっています。最初は退院後のリハビリとして作品づくりをスタートしましたが、近年とくに繊細で美しい切絵を制作されるようになりました。今回、中京テレビ賞を受賞した作品は、立体的でユーモラス、そしてとても美味しそう!「きょうの、ごはんは、おでん、だよ。」茶色くなりがちなおでんを、あえてカラフルに切り出しており、暖かく楽しい食卓の雰囲気まで伝わってきます。
 最近は、作業所で仕事をする傍ら、高齢者施設に切絵を教えに行っているそうです。「切絵の先生になったんですね」と問いかけると、またにっこりして大きく頷きました。そして、「行ってきます」とお仕事に向かうため、会場をあとにされました。
 切絵は、片山さんの生活のかけがえのない一部。だから見る人も自然に笑顔をおすそわけしてもらえるのかもしれません。


   作品と一緒に記念撮影に応じてくださった片山さん

 名古屋市障害者作品展示会は、2月9日(日)まで、名古屋市博物館で開催しています。いろいろな笑顔に出会えますので、ぜひお出かけ下さい。また、今年度は9日(日)の10時30分より、ギャラリートークを開催します。たくさんの絵に囲まれながら、作品を作る人もその応援をする人も楽しめる会になると思います。ご参加お待ちしています。