フェアトレードのススメ

フェアトレードのススメ

皆さん、フェアトレードを知っていますか？フェアトレードは公正貿易と訳され、途上国の原料や製品を労働に見合う適正な価格で購入し、生産者の生活改善と自立を目指す仕組みです。最近は中学校の教科書にも載り、若い世代にも広がっています。

そんな中、NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク（FTNN)の取り組みが認められ、2015年の9月に名古屋市が日本で2番目のフェアトレードタウンに認定されました。名身連では平成９年より、この取り組みに関わっています。

また今年の2月には当法人の谷川事務局長が、新たにFTNNにおいて、職業能力の開発または雇用機会の拡充を支援する分野のアドバイザーに就任しました。FTNNでは、「世界」に対しても｢地域」に対しても「フェア」でありたいとの思いから、本来は、途上国に対しての貧困削減・国際協力の意義である「フェアトレード」という言葉を、自分たちの足元にある地域の問題解決につなげ、国内での弱い立場にある方々への仕事の創出などに繋げていこうという取り組みも行っています。

NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク 第１回定例総会にて

フェアトレード商品には、国際認証機関によりフェアトレードであることが認証されている「FLO」「WFTO」のラベルがついている商品があります。しかし実際にはそれ以外に、認証マークがなくても、フェアトレード基準に従って取引されているフェアトレード商品も数多くあります。

私たちが施設で取り組んでいる自主製品は、まさにフェアトレードの精神を体現した製品と呼ぶことができるのではないかと考え、FTNNの推進するフェアトレードラベルのない産品の認証基準策定プロジェクトに参加をしています。

今後フェアトレードが私たちにとってもっと身近なものとなり、障害のある方もそうでない方も、世界とつながり、世界の人々とともに支えあっていることを実感できるよう、できることから始めていければと思います。

そんな思いもこめて名身連福祉センター１階の売店にはフェアトレードコーナーが設けられています。一度ごらんになってみませんか？