第一デイ・第二デイで社会生活力プログラムに取り組みました

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第一デイ・第二デイで社会生活力プログラムに取り組みました

2017年2月6日 第二ワークス・第二デイサービス

第一デイ・第二デイで社会生活力プログラムに取り組みました

  現在、名身連第一デイ・第二デイでは、社会生活力プログラムに取り組んでいます。今回は、特に第二デイの利用者の方の活動を中心にご報告させていただきます。

 取り組みのきっかけは、支援者として現状のプログラムに疑問を感じることなく支援していたことに気付き、自分達にどのような支援が出来るのか?利用者の方は何をしたくてここを利用しているのか?を考え始め、お世話型からの脱却を目指したことが始まりでした。そんな時に利用者の方からも自分達で自主的に考えて活動を行ってみたいと申し出もあり、双方がマッチして社会生活力プログラムが始動となりました。

 実際どのように進んでいったのかは、利用の方に書いていただきましたので生の声を聞いてください。

 

チャレンジデイ始動

〇始まりは突然に
私は名身連にお世話になって長い利用者です。利用して困ったり不満は無いけれど、長いってマンネリな日々は否めなく…職員からはやりたい事があればと声掛けしていただけてるが変化って面倒というのが本音でした。が、ある切っ掛けで将来も思う生活を維持したいのなら面倒な事もやらねばと考え、尋ねたら直ぐだろうと覚悟してから聞いてみると「やろうと思った時がその時で直ぐに行動に移さないと何も始まらない」というようなお言葉と共に社会生活力プログラムの説明をして頂き、やる前から無理だと決め付けず、お世話になる身でも学んで力を付けて行けたなら入所の選択肢だけで無く、地域で自立して自分らしく過せる方法を見付けられるのではないかと思えました。

社会生活力プログラム始動H28、8/23
利用者に告知、希望者でスタートし通称「チャレンジデイ」と決まりました。8/30

第1段はモジュール17外出に決定。

〇モジュール17外出
モジュールに添って進めて行き実践では公共交通機関を使い、下調べに家族の支援は受けずやってみる事を決め、刈谷、モゾ、キッテ名古屋に分かれて計画を始めました。
 

〇キッテ名古屋12/13延期して12/27
初めはカフェでランチとの計画でしたが、入口に車椅子では厳しい段差がアリ、相談してキッテ名古屋に変更しました。
各自出来ることを分担して、地下鉄料金、キッテ内のレストラン、駅からキッテ迄の行き方等を下調べし、お店が決まったら、お問い合わせ番号や予約出来るか、予算はどのくらいかをネットで調べ、苦手だと言われてたけれど事前に聞きたいことを出し合った事、キャンセルはいつまで大丈夫か?バリアフリーか?トイレはあるか?等をお問い合わせしてくれました。
予約時間までを考えてスケジュールを相談して決めました。

 

振り返り
スムーズに迷うこと無く行けた事で下調べ、お店の予約は重要だと思った。
時間に余裕があり、予約までキッテ内をゆっくり見て回れ思い掛けず元職員と出会いご一緒して懐かしくお喋りに花が咲き美味しいランチを食べながら楽しい一時を過ごせました。駅員さんやキッテスタッフが親切で対応が良かった。
新しい建物はバリアフリーで入りやすくトイレも使いやすかった。
一度延期してしまったけど問題もなく年内に行けて良かった。
雨具も準備出来ていて良かった。

反省点
ネットで調べただけで、量が食べられないのだから単品での注文が出来るか聞いておけばよかった。
時間に余裕があったのだから食事前にトイレは済ませておけばよかった。

参加してみて、世の中は移り変わっていることが分かり、きっと沢山の人の努力で改善されてるのだなぁと、昔との違いに驚き、たまには出掛けないと浦島太郎だなぁと感じました。経験を次に繋げて行きたいと思いました。

駅で切符を購入する利用者    大きなピザを前に笑顔の利用者さん

         切符購入               大きいピザにビックリ

レジでやりとりする利用者さん    食事を終え満足げな利用者さん

    レジでの店員さんとのやりとり            お腹いっぱいおいしかった

 

〇モゾ12/20

 チャレンジデイに参加する事で買い物の勉強になると思った者と、モゾに行った事が無かったので行ってみたいと思った者同士がうまく引き寄せられたことが参加のきっかけだった。

 2人とも家族で車で出かけることはあっても、公共交通機関を利用しての外出は殆どした事がなかったから、駅までは何分かかるかも分からなかったので実際に駅まで行って駅まで行くのにかかる時間やEVに車椅子が2台乗るかなども事前に調べた。色々不安がいっぱいだったし、当日は上小田井駅からモゾへの道を間違えたりしたけど、2人で乗り越えた分、達成感はいっぱいだった。また、楽しみにしていたクリスマスツリーやお店のディスプレーも綺麗で見れて良かった。いつも家族と来る時は、フードコートだったのでレストランに行こう。二人でお肉を食べよう!とお店も決めていたので店選びに迷う事も無く、美味しいハンバーグとデザートでお腹いっぱいになった。人に聞く事も最初は緊張したけど、駅員さんも店員さんも親切で困った時は何度も聞けたので自信が付いた。家族に実際に行けたことを話したらびっくりしていた。

 遠かったのでちょっと疲れたけど、楽しかったし、またどこかに出かけたいな。

電車に乗り込む利用者さん   改札を通る利用者さん

      駅員さんは親切でした                改札口も無事通過

駅の案内板を確認する利用者さん

モゾへはどう行ったらいいのか確認中

モゾへ向かう利用者さんたち     クリスマスツリーと記念撮影

       モゾへの道中。この後迷います・・      クリスマスツリーが綺麗でした

 

〇職員からのコメント

 利用者の方自身で考え、意見を言い、人の意見を聞く、また、取り組む中で自信やそれぞれの方に必要な力を付けていただく為に、どうしても職員主導になりがちだった流れを参加利用者の方々が主体となっていただくようにということをいつも心において取り組みました。

 社会生活力プログラムとは何か?からの理解から始まり、まず、25個あるモジュールから「外出」に取り組むことを参加者で決めました。親の支援を受けることなしでどこに行きたいかを決め、目的地に行く為にはどんな準備が必要かをグループごとで何度も話し合いをしました。実施に至るまでは皆さん自分達で考え、苦手な事にも取り組んだり、希望の店に行けなかったり、延期になったりと順風満帆では無かったのかなと思います。しかし、その甲斐あって外出当日の皆さんの楽しそうな笑顔やただいま!とデイに帰ってきたときの顔からふと垣間見れた自信や大きな達成感が印象的でした。

 社会生活力プログラムは私自身が初めての取り組みだった為、利用者の方々と一緒に考えてく中で自分自身も成長する事が出来たのではないかと思います。今後も自立と社会参加を目指しプログラムに取り組んでいきたいと思います。